第25回ＫＳＮ定期総会開催される

第２５回熊本シニアネット定期総会は、令和５年５月19日（金）基調講演と定期総会はくまもと県民交流会館で、懇親会は「スターライト」で開催されました。花立支部スタッフの高木支部長が総会時の司会を、くにちゃんが受付を、そして彼岸花さんが書記を担当しました。ご協力の皆さんお疲れさまでした。

基調講演

基調講演はシャンソン歌手の中村春子さんが『年をとるのは怖くない』との演題で講演されました。

中村春子（シャンソン歌手）
基調講演「年をとるのは怖くない」を聞いて

　講師の中村春子さんは1933年（昭和8年）生まれの90歳。 ちょっと難聴はあるが綺麗な白髪にシャキッとした姿勢。 太平洋戦争に敗戦した時（1945年）は12歳。 鬼畜米英の時代から物資をくれる救済者へ。 世の中の価値観は一夜にして180度変わった。
　中村さんの話は時代の波に飲まれながら過ごした戦前・戦中の時代。 それに対比し戦後は自由奔走に過ごした話、この二つを切実にそして少しユーモア的に話された。 まとめを先に言えば、中村さんは思春期を境目に世の中が一変したことから「肚が据わっている」「年をとるのが怖くないはずだ」が結論。 司会を担当していた手前二言三言話すことができた。 誰でも包み込むような笑顔にも驚いたが奥の眼光にも驚いた。 さすがに今日の演題「年をとるのは怖くない」人生そのものだと思った。
　戦中の小 学校4年生時の勤労奉仕、田植え作業でヒルに刺された（吸われた）話、稲刈りやわら人形、家族での防空壕設置作業、ウクライナ市民の現在を想像しながら聞きいった。 「戦争は人間を変える」「戦争に勝者はいない」。 体験した人の説得力は身体に響く。
　終戦後、「私は時代の前髪をつかんだ」の言葉から始まった。 八代に住み経済的に比較的恵まれていたことから、早くからテニスに挑戦。 それも仲間とテニス場作りからだ。 熊本県代表で国体選手にもなった。 映画にも憧れた。 その当時夜遅く上映されるナイターを見た話。 中学校2年生での初恋。 デートの時、濟々黌に通う彼氏がリンゴを学生服の袖でゴシゴ拭き、それを半分に割って食べたことが一番の思い出と言う。 少しも嫌みが無く古き良き時代を懐かしむ気持ちとなった。 不思議だ。 大学入学選抜時に知り合いからコネを使うよう持ち掛けられた時、そんな卑怯なことはしたくない！ と断った話。 まさしく反骨心の塊。 その反骨心の塊はその後の中村さんの生き方にも反映している。
　56歳でシャンソンを始め59歳で320名の聴衆の前でコンサートを開催。 熊本のシャンソンの発生と言われている。 後日、長谷川さんから中村春子さんのブログの紹介があった。 「あるがままに高齢を生きる！シャンソン・菜園とともに！」 80歳からブログを始められたようだ。 中村さんの話を聞いて、なんだか年をとるのは怖くない気持ちとなった。 ありがとうございました！ 　高木正三（花立支部支部長）

懇親会はスターライトで

懇親会は多くのＫＳＮ会員が参加され、チャコちゃんの司会の下で行われました。
踊り、バナナのたたき売り、ドジョウ掬い等が披露されました。
如何に芸達者が多いか、ＫＳＮの懐の深さ、人脈の凄さが判りました。
ご参加の皆さんお疲れさまでした。

総会～懇親会…西原さん提供